青野ノリフミの「戻りました」

エッセイ・随筆。休憩から戻ったときに思い出したり、人に話したりするような、気軽に読めるものを書いています。

男2人のピンポン。

ピンポン。数カ月ぶりにチャイムが鳴り響く。のぞき穴から見てみると男性が2人。数日前に業者からの着信履歴があったのです。それを思い出し、ドアを開けます。業者ではなく、勧誘でした。

ドアは半開き。それ以上開かなかったのですが、そのまま説明は続きます。お金もうけが目的ではないらしく、他の似ているところとは違うということも力説されました。一度お祈りしてくれれば効果があるそうな。

話が終わりかけた場面で、一言だけ質問したら、再びスイッチが入ってしまいました。ドアをちょっとずつ閉めていたのですが、顔がドアの隙間に挟まりそうで挟まらないくらい近付いてきました。ちょっと怖かったです。荷物も若干入っているように見えますが、足も突っ込んでないので閉めようと思えば閉められる程度です。その辺は徹底して教育されているようでした。強引に入信させるつもりはないみたいです。

向かいの部屋の高齢女性が帰ってきました。しつこい姿を見られたくなかったのか、話がようやく終わりドアを閉めることができました。そして向かいの部屋から鳴り響く、ピンポン。