青野ノリフミの「戻りました」

エッセイ・随筆。休憩から戻ったときに思い出したり、人に話したりするような、気軽に読めるものを書いています。

天才の見る夢の正体

プログラムが耳から流れ込んできて、その空間を浮いているような、泳いでいるような感覚。

10年くらい前にWEBデザインの職業訓練に通っていたのですが、訓練中インフルエンザにかかってしまいました。うなされながら見た夢です。

仲の良かった訓練生に話したら「天才の見る夢」と言ってもらえました。

 

このような夢は、今年の3月にも見ました。

魔法を覚えるためのスクロール(西洋の巻物)のようなものから、文字が光るように燃えていくのです。

全文が燃えるのではなく、一文だけ単語だけと、部分的に燃えていくのです。

最初はA4用紙だったものが、いつの間にかスクロールになっていました。さすが夢です。切り替わりに違和感はありませんでした。

これはエッセイを書くために用意していたA4用紙のメモなのです。文字が消費され、役目を果たして消えていくそんな意味だったのでしょう。

作業に没頭し水分補給さえ怠っていて、気分も悪かったときでした。

 

4月には、ソリティアというトランプのゲームの夢を見ました。

実際にカードを使うのではなく、頭の中でそのゲームをしていたのです。カードを使ってないのですから、配置を全部覚えなくてはいけませんでした。

「これ以上は覚えられない。もう無理だ。」

途中から夢という自覚もあったのですが、夢を見るのを、自分でも止められません。

終わったと思っても何度も同じ夢を見てしまいました。たくさんのメモを一緒に考えながら、何度も同じ作業を繰り返すという意味だったのでしょう。

悪夢に変わりましたが、序盤までは自分をマルチタスクのすごい人だと勘違いできた夢です。

体温計の電池が切れていたので計れませんでしたが、高熱があるかと思うほど気分が悪かったです。

 

天才の見る夢の正体は、好きなことを体調不良でも考えてしまう。それほど夢中になることなのです。