青野ノリフミの「戻りました」

エッセイ・随筆。休憩から戻ったときに思い出したり、人に話したりするような、気軽に読めるものを書いています。

町の歴史など興味のない高校生

スラリとした長い脚の男子高校生。

自転車に乗る彼は信号待ちをしている間、石の看板に足を乗せていました。町の歴史とかが書いてあるやつです。

 

信号待ちの歩行者の目に留まるように設置されているのでしょう。しかし、歴史に興味のない彼からしたら、ちょうどいいところに、ちょうどいい高さであるのです。

彼はもしかしたら地面に足をつけてはいけないゲームをしているのかもしれません。男子は高校生になっても、やってしまうものですから。

 

行儀の悪い人を見ると、「最近の若い人は」と言いたくなるかもしれませんが、物に足を乗せてしまうのは昭和の大スターの影響が残っているのかもしれません。

私も港でくいのようなものに足を乗せたことがあります。あのくい自体が足を乗せるものという認識が強いです。

 

歴史に興味のない学生たちにしてみたら、石の看板も足を載せるために存在するものなのでしょう。だめだけど。