青野ノリフミの「戻りました」

エッセイ・随筆。休憩から戻ったときに思い出したり、人に話したりするような、気軽に読めるものを書いています。

連携プレーに失敗した。

ディスカウントストアに行ってきました。店頭にはティッシュ配りの若い男性が2人。私はすかさず目をそらし回避成功です。

靴が欲しかったのですが、思っていた価格をオーバーしていたので諦めました。出口へ向かうと、背の高いシュッとした若い女性も一緒のタイミングに。このままでは気まずいので、こちらがスピードを落としました。女性はスピードアップ、察しのいい人は助かります。

そうだった彼らがいました。出口にはティッシュを握りしめ待ち構えている男性。先に歩かせる作戦は、相手をおとりとして利用することもできるのです。相手にとっても、悪い話ではなく後ろに人がいると、道を開けるために話を中断しやすいというメリットもあります。しかし私のこざかしい作戦など彼女には関係なく、更にギアをあげスピードアップ。小さな子とぶつかりそうになりながらも、うまくかわして店を出ていくのでした。

スタスタと長い脚で歩く彼女に取り残されたティッシュ配りの男性は、私の目の前に。覚悟を決める私。すっと目をそらすティッシュ配りの男性。中年男は元からターゲットじゃなかったようです。