青野ノリフミの「戻りました」

エッセイ・随筆。休憩から戻ったときに思い出したり、人に話したりするような、気軽に読めるものを書いています。

喫煙者とヤンキー風な男に引き込まれる私

信号が青に変わり、10人ほどが渡りだします。

歩きタバコだ。スーツの女性が、背の高い男性と仲良く話しながら吸っています。私の住む地域では、加熱式たばこは喫煙所以外で吸っても問題ないらしい。

 

一緒に歩く背の高い男性は、痩せ型でメガネをかけてヒゲを生やしているバイカーっぽい服装です。イケメンという感じではないですが、平成のヤンキー漫画に出てくるようなクールな男。

彼には絶対タバコが似合います。思わず車の中で「お前じゃないんかい」とツッコミを入れる。

 

そういう私は、禁煙して4年となります。

完全に断ち切ったかというと、そうでもありません。漫画やドラマでタバコの似合うキャラが吸っているのを見ると、たまらく吸いたくなります。特に彼らが悩んでいるときの一服。世界観に吸い込まれる。

フィクションだろうと現実だろうと、タバコの似合う男は罪なのです。

 

もし、信号で男性のほうが歩きタバコをしていたら、私は勝手に脳内でドラマを作り、吸いたくなっていたことでしょう。

吸っていたのが女性でよかった。