青野ノリフミの「戻りました」

エッセイ・随筆。休憩から戻ったときに思い出したり、人に話したりするような、気軽に読めるものを書いています。

休憩時間の外出禁止について考えた答え

今の職場では、お昼休みを休憩室で過ごすことになっています。入ったばかりの頃、知らずに車で過ごしていたら注意されました。

休憩室はとても狭く、人が多いと御飯も向かい合わせで食べることになります。逆に人が少ないとシーンとしていて、そしゃく音に気を遣います。

 

車へ忘れ物を取りに行くことくらいでは何も言われないようなので、今は5分くらい車の中でノートを書いたりすることがあります。思いついたことを、どうしても手で書きたいときもあるのです。

と言っても、漢字もろくに知らないし、ひらがなばかりの文章で、字も汚い。漢字を書いても払う方向を逆にしてしまったり、まるで漢字の成り立ちのような、ヘニョッとした字のメモです。

 

お昼休みを休憩室で過ごすことへの強制ですが、今までに経験した仕事と比べると、マシなほうかもしれません。

アパレルをしていたときは、少人数のシフト制の店だったのですが、開始15分で休憩を取ることも少なくありませんでした。休憩を取らないといけない法律と、少人数であることの相性が悪すぎます。幸いフルタイムではなかったので耐えられたのですが。

他にも介護の仕事、こちらは休憩時間を1時間設けていましたが、実際に取っていたのは15分でした。当時の介護業界では、それが普通だったようです。違う職場で働く人にも聞きましたが、どこも似たようなものでした。10人くらいに聞いて1人だけ、実習で行った施設が1時間丸々取れていたと教えてもらい、当時はそれだけでホワイト企業と思っていたほどです。

 

それらを考えると、ちゃんとした時間帯に、1時間取らせてもらっているのはマシなのかもしれません。

休むという字は、人と木で成り立っています。これは人が木陰にいる様子から来ているらしいのです。木陰どころか、建物の中で黙って過ごせることに感謝しないといけないのかもしれませんね。