青野ノリフミの「戻りました」

エッセイ・随筆。休憩から戻ったときに思い出したり、人に話したりするような、気軽に読めるものを書いています。

図書館に漂うコーヒーの香り

図書館で本を探していると、いい匂いが漂ってきました。コーヒーの匂いです。

不意に嗅いだせいなのか、特別おいしそうです。

そうでした。ここは席で飲物が許されている、ゆったりできる図書館なのです。

 

私は3つの市の図書館を使い分けています。よく利用しているのは、上記のドリンクの図書館です。

もし本を予約する場合は、別の市の図書館が向いています。図書館(図書室)ネットワークで全体の貯蔵数が多いからです。実際に本を見ながら探す場合は、単体で貯蔵数の多い一番大きな図書館が向いています。

 

実は、この一番大きな図書館は、最近まで苦手でした。受付に行くと10メートルは離れていても立ち上がって待つので、「早く来い」と言われているような気がするのです。

苦手意識が薄れてきた理由は、マナーの悪い利用者が多いことに気付いたからです。今まで一度も注意していないわけはありませんから、散々もめたのでしょう。受付の人が立ち上がるのも、全体的にピリピリしているのも納得です。

 

そんな図書館の、飲物が許されていない席からも、コーヒーが。

彼らだけは、ゆったりできているようです。